全天球実写映像を素材としたVR体験 / VR experience using 360-degree video (VR360 project)
本プロジェクトにおける全天球実写映像は、全天球カメラを用いて撮影された映像を指します。この映像はカメラを中心とした全方位の被写体を鑑賞可能です。対応アプリケーションソフトを用いてPCやスマートフォンの画面で鑑賞が可能ですが、VR空間内の球体オブジェクトの表面素材とすることでヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いた没入体験が可能となります。ただし、VR空間における全天球映像の視聴は体験者の自由な視点移動に基づくため、鑑賞者は「鑑賞者が見たいもの」だけを見ることとなり、「制作者が見せたいもの」を見逃す可能性が指摘されています。この問題は撮影した映像の内容(ストーリー)の鑑賞者への伝達を阻害する可能性があります。つまりVRを用いた全天球映像作品の構成には従来の映像作品とは異なるストーリーテリング手法の検討が必要となります。本プロジェクトでは、こういった問題点について検討しながら全天球実写映像を素材としたVR体験の可能性を構成的に導きだします。
【Project Members】
(2nd phase, 2019 ~ 2021)
- Suzuka Tomiishi (Project Leader)
- Ryu Nakagawa (Direction)
(1st phase, 2018 ~ 2019)
- Taku Ota (Project Leader)
- Suzuka Tomiishi
- Fuuka Hayano
- Ryu Nakagawa (Supervisor)
【Works】