VRとニューロフィードバックによるマインドフルネス実践システムの検討

長谷川阿華把,小松原崚,中川隆

近年,ストレス低減に効果があるとされる「マインドフルネス」が注目を集めている.マインドフルネスは,「今ここ」にハッと気づく状態のことであり,マインドフルネス実践では,その状態を保つことでストレスを引き起こす原因の一つとされる「心ここにあらず」の状態を回避することが目標の一つとされている.昨今,バイオフィードバックや,VRを用いたマインドフルネス・システムが発表されるようになり,マインドフルネス実践のメディアによる拡張が提案されている.バイオフィードバックを用いることで,実践者は自身の身体の状態を客観的に受け取ることが可能となり,「心ここにあらず」の状態から回避できやすくなると考えられる.また,ストレス低減アプローチとして自宅を非日常的空間に変えるイメージ療法が効果的であると言われているが,VRはそのようなイメージの提示に適しているメディアである.筆者らが実装したマインドフルネス・システムは,簡易脳波計で抽出した「集中度」が閾値を超えた時,VR空間内を浮遊し非日常的空間の風景を楽しめるように構成している.

【展示情報】

イベント名:インタラクション2017(インタラクティブ発表1枠での発表)
日時:2017/3/2(木)13:00-15:00
場所:明治大学 中野キャンパス
http://www.interaction-ipsj.org/2017/

 

PAGE TOP