ミラーワールド時代におけるデータベースを素材としたVR九龍城砦の表象

 

古川雅也

データベース消費によって、真偽の入り混じるデータベースが作られていく中、フォトグラメトリを用いたデジタルツインが新たなリアルとして介入し始めている。本制作はオリジナルが現存しない九龍城塞のデジタルツインをサイバースペースに創出するものである。そこに生じる作者個人によるリアルを歪めたリアルを生み出すこと、そしてそれを発信することで今後のメタバースにおけるオリジナルなきデジタルツインによる情報の衝突に関する思索の場の構築を目的とした。