Meta Musicking

 

Drawing Sound in MR (DSMR) Project

本作はインターネットに接続されたMRデバイスと触覚デバイスを装着して体験する複数人参加型作品です。各体験者は自身が存在する実空間「いま・ここ」で遠隔の他の体験者のハンド・アバターと共に次のような体験が可能です。1)自身の人差し指同士を触れ合わせるか、または他の体験者の人差し指と自身の人差し指を触れ合わせることでノートオブジェクトを生成できます。2)ノートオブジェクトに触れるとオーディオビジュアルと触覚フィードバックが発生します。3)シーケンサー・ユニットを自由に生成できノートオブジェクトと組み合わせることで音楽的断片を実空間に自由に構成できます。4)他の体験者と手のひら同士を合わせると暖かい触覚と持続音やアルペジオサウンド及びビジュアル効果が生成され、手を離さずに動かすとそれらに変化を与えることができます。5)XLSシステムでノートオブジェクトの影と自身の影を融合させることができます。

本作で展開する遠隔MR体験はARマーカーを共有空間アンカーとして用いる“実空間ベース・メタバースの一種”です。VPS等を使用するものとは異なり、各体験者が体験する複合現実の“現実”の部分はそれぞれ異なるため、“体験者間のMR体験は非対称”となります。この“不完全な共有体験”のあり方はある程度のコミュニケーションの齟齬や各実空間の攪乱を生み出しそうです。一方で、各々の体験者は自身が慣れ親しむリアルな空間で自身のリアルな身体を使ってバーチャルな他者とバーチャルでリアルな交流ができるオルタナティブ・リアリティ(別種の現実感)を体験できるというメリットがあると考えています。“隔たれた複数の空間(閉鎖系)が音楽的行為によって繋がり、また、攪乱を生み出す(”相互浸透”的)” 。XR技術が生み出し得る今後のコミュニケーションの可能性について“遊び”を通して思索できる場の構築を目指しました。

 

 
 
 
【作品の詳細】
Meta Musicking

 

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